遊戯王記事2つめです。
気づいたら劇場版遊戯王を5回見に行ってました。なにが起きたの?
映画周回とか初めてしました。特典コンプリートしたぞ……。

今日は遊戯くんの誕生日ということで記事を書いてみます。お誕生日おめでとう!

記号的な象徴、ポジション的な象徴で本編を見るととんでもなく面白かったのと、また、深すぎてもしかしたら笑っている場合ではないという事に気づいてしまったので、思わず記事にしてみます。

当然ネタバレを含みますのでご注意ください。
 

※調べてはいますが、こうであってほしいという願いと共に書いておりますので、記述が正しいとは限りません!


まずいろいろと述べる前に、各キャラに、物語開始時での「それぞれの記号的象徴とポジション的象徴」を当てはめてみます。

藍神:記号→□ ポジション→天の向こうの次元
海馬:記号→○ ポジション→天
遊戯:記号→▽ ポジション→地(上)
アテム:記号→▽ ポジション→地(下)


こう書きだすとなにがなんだかって感じですが説明します。

記号的象徴って?→モチーフとなる記号とその象徴。たとえば五芒星(一筆書きの星)は魔術や護符の象徴と呼ばれたりするみたいな。
ポジション的象徴って?→上記の記号的象徴の位置版。一般的な作品だとみんな地上にいるからこんな仮定はできないんだけど
遊戯王だから……。

また、どちらもこの記事で語る上での言葉ですので、一般的な用語ではありません。
これを踏まえていろいろ書いてみます。

まず……アテムから。
彼の持つ記号的な象徴は▽で、つまるところ千年パズルの形です。三角は三位一体や、魔術や錬金術などの象徴であったりしますが……、アテムは作品内でもはや特別な位置の人間となっているので、▽という記号で彼を表す、と言ってもいいかもしれません。ちなみに終盤で遊戯のもとに現れたアテムは、去る時に三角の煙?を出して消えていきます。
また、ポジション的象徴の地(下)は、冥界的な意味です。また、パズルが埋まっていたところでもありますね。
物語中での象徴が変わらないキャラです。ま、故人だし!(涙をこらえながら)

これを踏まえて、遊戯の説明。
彼の持つ記号的な象徴は、物語開始時ではアテムと同じく▽です。アテムとの別れを経て、いなくなった彼にとらわれないようにしようとしますが、まだ迷いがある段階です。
ポジション的な象徴は地(上)です。人間が存在するのに一番適しているであろう場所です。また、おなじ地でも、地上と地下とでアテムとの対比でもあります。お誕生日おめでとう!(2回目)

次は海馬について。
彼は……なんなんでしょうね。記号的な象徴は○です。輪廻や永遠性を持つ記号であり、切り札として使われたディープアイズのデザインや、彼の前世的存在であるセトが描かれた原作完全版21巻の表紙にも円が用いられています。また、物語の一番最初に彼がいる所から地球(円ではないけど丸)が見えます。
で、その物語開始時。彼はなんでか宇宙にいます。そんな彼のポジション的象徴は天(宇宙)です。地の遊戯、アテムとの対比が出来るのと共に、遊戯たちと藍神(後述)とのポジションの間に位置しているので、物語の中心になるのもなんだか頷けます。

最後に藍神について。
彼の記号的象徴は□です。彼の持つ量子キューブ(8つめの千年アイテム)の形も□をしています。□は安定、四元素、方角、世界などを表します。方角や世界などは、新しい世界を追い求める藍神に当てはまるのではないでしょうか。
さらに彼の使う「方界」は、モンスター名の由来をインド世界の四方を守る神々に持つほか、海外での「方界」カテゴリは「Cubic」と表されています。(このインド的考察もめちゃめちゃ面白かったんで今度書きます!)
また、四元素は違うかなと思ったのですが、なんと古代インドにも四元素説はあり、それは「人は死ぬと四元素に還り、生まれ変わることはない」という思想とともに、魂や輪廻や心の否定をしています。海馬と思想の点で対立すると捉えることも出来るんですよね。
また、それを唱えたアジタ・ケーサカンバリンは「別れなどの悲しみを恐れてはいけない」とも唱えたそうで、どこかシン様っぽい。
ポジション的象徴は天の向こうの世界。本編開始時、宇宙のKCステーションが映るに至るまでの外宇宙(マルチバース)的な描写部分です。遊戯、海馬の住む世界とは異なる世界を追い求めるポジションであり、人間とは異なる力を持つ時点ですでに外宇宙的であります。


物語開始時だとこんなところですかね。
メインキャラ3人(アテムは特別枠)の象徴が全く被っていないのがいいですね! なんでか地上にいない人ばっかりだ。記号的にもみんなバラバラの三角・丸・四角なのでおでん三連コンボ!これで海馬、お前に敗北の味を味あわせてやるぜ!っていうネタが浮かんだのですがそれは置いといて分かりやすく分かれていて素晴らしいです。

この象徴が物語の紆余曲折を経て変わっていったり変わらなかったりするわけです。


紆余曲折と物語終了時の象徴について。

悩んだのですが藍神→海馬→遊戯の順で書いていきます。

藍神の象徴のストーリー中での動きは、出会いや対立の果てで、やがて力と思想を失うことでした。四角が安定を意味するのであれば、藍神の存在により安定を保てなくなったプラナ達の力が自壊したとも言えるでしょう。
完全に天の果ての存在になるのではなく、地上で暮らす普通の人間に戻り、象徴は記号的にもポジション的にも元来の物から脱却したものとなりました。
調べればその思想部分は大量に出てくるけどストーリーでの役割は単純なキャラなんですね。勿体ないけど、ゲストキャラだから!
しっかしプラナ達が藍神一人の存在で思想を失ったのはげきおこ事案なのではと思ったけれど、そう思わないほどに(個人の感情がないほど)同調していたのかもしれない。または、古来よりインド哲学の議論バトルは自分が負けだと認めた時が負けらしいので、力を失った彼らはみんな「負けたわー」と思っていたのかも。潔いな!

海馬は……。天という象徴から物語が始まったものの、天の向こう以外の全てに干渉できる力を持ち、なおかつ読み切りでは天の向こう(高次元≒冥界)を目指していました。とんでもねぇ……。
地下でパズルを発掘し、天(宇宙)でそれを解析する。もはや象徴的に言えば地球という世界を手中に収めていると言っても過言ではない。面白いのが次元領域なら生身で地下に干渉出来ることですかね。地面ドローはおもしろシーンでもあるのですが、天と地の両方を征しているってのをまざまざと見せつけられたようで、こう、いかにヤバいかというのが分かりますね。(いろんな意味で)

で、向かう場所(目的)としてはプラナ達とそう変わらなかったのがポイントなんですね。前日談読み切りでも、セラがKCの技術を使って(つまり同じ手段で)高次元を目指すことが可能だったので、海馬にお礼を言っていました。(行けなかったけど。)
でも、プラナ達と最終的に思想が異なってしまったのが発端でした。(演説の「思想の事なる者と戦う」はメタ的にこれを指している?)
また、先述の通り円を象徴とするのですが、ディープアイズのみ口上があるのがすっばらしーと思います。(社長と青眼を見守る会並の感想)
また、遊戯が「パズルを完成させてもアテムは蘇らない」と告げた時に、パズルの円部分を通して海馬の姿が映し出される構図だったのは意図的なんですかね。どちらにせよ印象的でした。

で、そんな海馬が最終的にどうなるかというと、プラナ的なポジション、すなわち天の向こうであり宇宙の方向、とは逆の、地球側(球であり地の方向)へ向けて出発するんですね。完全にプラナ的なものは否定し、魂を信じぬいた結果でしょうか。さらにKCステーションは消滅するので、天の象徴を失って地(下)に向かった…つまり高次元的な干渉とは全く別の方法で、純粋な冥界へと向かった、という風に考えられるかもしれません。それなら天の象徴を失っているので、これで帰ってこられたら、たぶん地の人間(マトモな人間)に戻れる。たぶん。

最後は遊戯について。
アテムとの別れを通じて強くはなったものの、まだ迷いが見られる物語開始時。しかしアテムがいない時に困難が降り注ぐことによって、さらなる一歩が求められます。
象徴的に言うと、三角という象徴を持ちながら、新しい象徴の取得が物語内での鍵でした。アテムを忘れ去ることで一歩を踏み出すわけでもなく、自らのデュエルの中でディメンション・トラップ・ピラミッド(かつてのアテムの無限ループ戦法のようであり、三角を象徴にとる)を発動させるなど、過去を力に変えます。
さらにそこへ新しい、「クロス」(X)の象徴を得ていくことが彼の成長の証となります。
Xは、遊戯が切り札として使った《破滅竜ガンドラX》に名前として含まれる他、物語内で遊戯と海馬が初めて対峙する場所が交差点(Crossroad)なのがなかなかニクい演出です。(ただのおもしろシーンじゃなかったんや……!) しかも、遊戯たちと藍神が遊びに行くシーンで、「藍神も遊戯に挑戦してみたら?」的なセリフの時にも一瞬交差点が映ってるんですよ。すげぇ仕込んでんな!
このクロスの記号的な象徴は、聖なるもの、永遠のもの、交わるものなどを表しますが、遊戯の持つ象徴での意味はきっと「交わるもの」でしょう。
それの意味するものは、遊戯とアテムは同じ存在ではないが、確かに二人の運命は交わったのだという過去の事実。そして、進むことの出来た未来を意味しているのではないでしょうか。
遊戯たちは自分たちの未来と絆を信じて仲間にも執着せず、別れる時でも笑顔でいられる強さがあります。ですので、将来的に遊戯は自らの夢(ドイツのオリジナルゲーム大会で優勝)を叶え、そのゲームをみんなで遊ぶために再び再開する、という未来がきっとあるのだと思います。


以上です!
遊戯くんお誕生日おめでとう!(3回目)




オマケ
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原画展サイコーでした。おみやげも貰いました。
アニメコンプリートガイド買います。

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あとバルト9とコラボしたカフェも行きました。「深愛白龍」ちゃん実物見られてよかった……よかった……。